哲学対話①

今週と来週の2回に渡って須長先生にお越しいただいて哲学について学んでいきます。今回は昨日のゼミでの自分が考えたこと・感じたことやグループで話し合ったことを書いていこうと思います。

 

まず事前学習としてマーク・トウェインの『人間とは何か』について読み課題を行いました。

 

内容をざっくりまとめると青年と老人の対話形式で物語が進んでいき老人の立場は「どのような行為も結局は自分のため、自己満足のためである」(利己主義)という考えであり、青年は色々な事例(例:火事場に残された子を助ける など)を出して老人に問い反論していくみたいな感じです。

 

課題の内容は

①利己主義についてどんな感想を持ったか

②その理由はなぜか

③利己主義は正しいと思うか(正しいと思う場合は私たちの倫理や道徳はどうなるのか)

また正しくないと思う場合、なぜ正しくないのかの反論も

 

この3つの課題を行いました。

まず私が利己主義について感じたことは今までは利己主義と聞くと“自分勝手”という悪いイメージがありました。対話を読んでいて他人のためと思っていた行為が結局は自分自身のための行為でもあるということに驚きを感じつつ納得する部分も大きかったです。その理由として友達の誕生日プレゼントを買うときに「友達のプレゼントを買った自分に満足している」と感じたからです。もちろん喜んで欲しいな、使ってくれたらいいなというのは1番にあります。しかしその気持ちの奥底には“買った”という行為に満足している自分もいるなと思いました。

3つ目の課題はすぐには私の中では結論がでなくてまたさらに時間をかけて考えていくのですが現時点での考えでは利己主義は正しい場合もあるし正しくない場合もあるな〜というふわっとした考えです笑

 

グループでの話し合いでは老人の言ってることは結構正しいし、どんな行為も突き詰めていくと利己主義に繋がっちゃうよねという話になりました。でも老人の考え全てを受け入れてしまうと殺伐した世界になってしまう…

話し合っていく中で利己主義と道徳・倫理は天秤のような形で比重の問題で行動が決まるのではないかという考えと道徳や倫理という括りの中に利己主義があると言う考え方が出てきました。まだ最終的な結論は出ていないのですが哲学ゆえのこれだ!という答えがない難しさを感じました。

 

グループで話し合う前に須長先生がお話ししていたことで問いは「脱げない鎧」を脱ぐための鍵というお話があり私たちは知らない間に知識という鎧を身につけていたんだなと気付かされました。問いを立てて答えるの繰り返しで思考が深まり色んな発見があるということを仰っており問いを立てることの重要さも学び、この問いを立てるということは今行っている好奇心の研究や卒業論文に繋がっていると思います。

 

哲学って難しい!!

 

おわり